《性味》ルイボスティーは何性?

『ルイボスティーは何性でしょうか?』というご質問をいただきました。

最近、ノンカフェイン飲料としてもすごく注目されてますよね。

私も気になっていたのですが、
いろいろ調べてみて、ルイボスティーの性味を書いている文献を見かけないのです。

そもそも性味は
中医学の長い歴史の中でその味や効果などから経験的に評価されて定着したものなので

古典文献にない食材に対しては、有効成分が解明されていても性味の確定が難しいのですよね。

何と言ってもルイボスティーはアフリカ発祥の食材なので、
評価するのが難しいのでは、と思います。

だけど、いろいろと予想を立てるのもまた面白いんです。

例えば、食材が育つ地域のことを考えてみます。

暑い地域で採れるものは冷やす効果、
寒い地域で採れるものは温める効果に
優れるという傾向があります。

例えば沖縄名産のさとうきびやゴーヤは寒性です。

南国フルーツのバナナやパパイヤも寒性。

一方、同じフルーツでも

さくらんぼや桃は温性。

これらは山形のイメージがあるので、
東北で育つ果物は温めるものがあるんだなぁ、という印象ですよね。

もちろん例外もありますが、

そこで暮らす生物にとって、
偏りを打ち消してくれる植物が豊富に育つようにできている
と考えると
自然界の調和に感動してしまいます。

ではルイボスティーは、というと

南アフリカのケープタウンでしか育たないんだそうです。

アフリカって暑いイメージがありますけど、
そこは地中海性気候の山脈。

乾燥して気温差がかなり大きい地域なんですね。

気温差が大きいところを好んで育つ植物なので、
熱性とか寒性のような極端な性味であるとは考えにくいんじゃないかな
と個人的に思っています。

地中海性気候で育つオリーブが平性と言われているということも参考にして。

また、ルイボスティーにも発酵してるもの、してないものがあるようなので

製法によっても変わるかもしれないですね。

他にもいろんな考え方があるかと思います。

確かなお答えができず申し訳ないです。

でも、食材について、”どんな地域、気候、風土で育つものなのか”ということに思いを巡らせるうちに
薬膳的な感覚は冴えていくような気がします。

自然界の中での”正しい感覚を取り戻す”という感じかもしれませんね。

貴重なご質問ありがとうございました。

ではまた。

ごきげんな日々を過ごせますよう、今日もぼちぼち!


薬膳はじめの第一歩にぜひ。

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