ごきげん美人さん深読みレッスン
こちらの著書では、薬膳の基本の部分を書かせていただいています。
こちらのページでは「ごきげん美人さん-こまさんと始める薬膳レッスン-」を読んでくださった方と
「ごきげん美人さん」をちょっぴり深読みしてみたいと思います^^
(もちろん、お手元に本がない方も、よければ読み進めてみてくださいね)
基本の部分が生活に馴染んできたら、少しずつ薬膳の世界を深めていきましょう!
本にどんどん書き込んで、ご自身だけのオリジナルテキストを作っていくという楽しみ方もオススメです。
目次
ごきげん美人さん深読みレッスン
STEP1 表紙から考える5つの色のこと
まずは表紙編。
表紙を見て、何か気づくことはありましたでしょうか。
見ていただきたいのは、美人さん(わが家では略して「美人さん」と呼んでいます。笑)がもつ5枚の器。
1枚目は青色の水玉の器。
2枚目は赤色ラインの器
3枚目は黄色い器
4枚目は白色の器
5枚目は黒色ストライプの器
実は、
青・赤・黄・白・黒の5色は、五行に対応する色なのです。
中医学ではありとあらゆるものを「木・火・土・金・水」の
5つの系統に分けて考える「五行説」が基になっています。
■青・赤・黄・白・黒 の五色
■肝・心・脾・肺・腎 の五臓
■春・夏・長夏(梅雨のような季節のこと)・秋・冬 の五季
■風・暑・湿・燥・寒 の五気
■酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い味) の五味
・・・など。
縦にひとまとまりのグループとして捉えていきます。
例えば
「木」のグループでいうなら、「春」には「風」の影響を受け
「肝」の不調が現れやすく、春菊や菜の花、三つ葉などの「青」い食材や、
「酸味」のあるものをバランスよくいただきながら養生する。
「火」のグループでいうなら、「夏」には「暑」の影響を受け
「心」の不調が出やすく、トマトやくこの実などの「赤」い食材や、
苦味」のあるものを取り入れて落ち着かせる。
・・・
といった感じになります。
「五行」なんてこじつけでしょう、って思うのですが、
これが本当によくできたこじつけなんですね。
中医学は古い医学ですから、数千年の歴史の中で、淘汰されていったものも多くあるはずですが、この五行説は覆されることなく、今も大事にされている理論。
もちろん最初から完璧に理解しようとしなくても大丈夫です。
後から振り返った時に、「本当だ、そうなってる…!」って思えるのがまた
楽しみのひとつでもあります。
ぜひ、表紙をご覧になるときに、
「中医学は5つの系統で考えるんだっけ」と思い出していただけると、とても嬉しいです。
STEP2 寒熱はこまめにチェックする
寒熱編もみてみましょう。
P50〜簡単な寒熱のチェックリストがあります。
ここでは体質として
ざっくりどちらに偏りやすいか、ということを把握できる項目を挙げているのですが、
「寒熱はこまめにチェックする」という癖をつけてもらえるといいな、と思います。
ちょっとした不調が出た時に、自分は今、寒熱どちらにかたむいているのかな?と考える。
傾きがわかれば、それを補う食べ物を選べますから。
今日はごきげん美人さんの内容にプラスして、
鼻水や痰、尿や便の状態から寒熱を見極めるポイントをお伝えしますね。
■〈熱〉に傾いている場合
鼻水や痰が黄色く粘調。
尿が濃い。便が硬い。
■〈寒〉に傾いている場合
鼻水や痰がサラサラ透明。
尿量が多い。泥状〜水様便。
もちろん、総合的な判断は必要になりますが、
こういったサインに取りこぼしなく気づけるようになると
自分の対応に自信もついてきますよね。
もうひとつコツとしては舌の苔の色。
黄色い場合は熱に、
白っぽい場合は寒に傾いている場合が多いのです。
(ただし、舌の苔の色は飲食によって変わるので、
例えばコーヒーを飲んだ後にチェックしてびっくりしないようにしてくださいね。笑)
〈熱〉に傾いているとわかれば、熱をとる食材を使ってクールダウンする。
〈寒〉に傾いているとわかれば、温める食材で冷え対策。
寒熱の偏りを平らにして、真ん中(中庸)に持っていけるようにする。
体がニュートラルな状態になるように薬膳や養生を使っていく。
未病先防の大事なポイントになります。
STEP3 気血水のおおもとになるもの
p69〜気血水のチェックリストをみてみましょう。
「気」「血」「水」のバランスが崩れた時にでやすい症状をチェックリストにしています。
チェックしていただけましたでしょうか。
それぞれチェックをつけてみて、特にチェックが多くついたところはありますか?
「私は気虚タイプだ」とか「血が足りてないみたい」とか
「余分な水が溜まりやすいのね」とか
気づくことはあったでしょうか。
もしかしたら、
「どれも全体的にチェックがついてしまって、どこから手をつけたらいいのかわからない!」
という方も、おられるかもしれません。
この、全体的にチェックがついた場合なんですが、
そうですね、まずは、あまり深く考えずに
「今からできること」「これなら簡単に取り入れられる」と思うところ、
あるいは一番症状として気になっているタイプから、意識していくといいと思います。
そして、ここからが本題。
プラスαとして、ちょっとコツを。
もし、「気」の不調(気虚や気滞)があるなら、
まずはそこから意識していくっていうのがひとつ、コツになるかと。
というのも、薬膳の世界で大事な基本の考え方に「唯物論」(ゆいぶつろん)というものがあります。
”ものごとのすべては「気」の運動により起こる””人の命も精(気)により生じる”
という考え方。
難しく聞こえるんですけど、ようは「気がおおもとにある」ということ。
生命を維持するために必要な「気」(これを精気と言ったりしますが)を
すごく大事に考えるんですね。
なんせ、”人間の生命も「気」から成り立つ”と考えるわけなので。
「気」って目に見えないし、数字で表したり、量を計ったりすることができないんです。
だからこそ、人と比べることはできない。
みんなちがうし、完全にオリジナルなものなんです。
ですので、
自分で感覚的に捉えて上手に扱っていけるようになると、体も楽になっていくと思います。
「気」が足りているかどうか、というのはとても重要なこと。
「気」を補うものとして、お米やお豆やお芋類があります。
「気」が不足しているにもかかわらず、こういったものを食べないようにしている場合
(例えば過度に糖質をカットしているなど)は、やっぱりこういうものからパワーをもらうことも意識してほしいです。
ただ、日本は基本的にお米中心の食事なので、まったくとらないという人は少ないかなぁ、と。
じゃあもうひとつの「休息は取れているか」。
ここです。
休息の取り方もまた、人と同じようにとっていたらいいってことではないんです。
自分の体にあった休息をとれているのか。
そして日々の仕事量は合っているのか。
そういった面を慎重にみていくこと。
これは、特に「気」の不調が見当たらなかった方も、
バランスはすぐに変化するものなので、
定期的に振り返って、体と相談していただけるといいと思います^^
「気」を補うものを取り入れる「足し算」の養生と、
しっかり休息をとって「なにもしない時間」を作るなど、体への負荷をゆるめてあげる「引き算」の養生。
どちらも意識していけるといいですよね。
「気がおおもとにある」ということ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
STEP4 「肝」の不調に気付けるか
p94〜 「春は気持ちの乱れに注意する」をみてみましょう。
春の薬膳と養生でもお話してきたとおり、春と「肝」は密接に関係します。
春先にイライラしたり気分が落ち込んだりと、感情の浮き沈みが出てしまうのは
季節柄、自然なことだとも言えます。
これは感情のコントロールを担当する「肝」に影響が出やすい季節だと考えるからです。
そして「肝」とストレスもまた密接に関係します。
「肝」ってストレスに弱いのですね。
「肝」「感情」「ストレス」「気滞(=気の巡りが悪い状態)」・・・
これらは春の薬膳と養生を考える時の大事なキーワードになります。
さて、今日はこれを逆説的に考えてみましょう。
カウンセリングやセミナー等でお話を伺っていると、
「毎年、春ごろが一番しんどいんです」とか
「春になると調子が悪いんです」と言われることがあります。
この「毎年、春に・・・」というフレーズが出てきたとき、
出ている不調が、感情の乱れやイライラでなくても「肝」の不調を疑ってみることがあります。
例えば、
「毎年春になると胃腸の調子が悪い」
「毎年春になると過食傾向が出る」
「毎年春になると不眠になりやすい」
・・・
出ている不調がさまざまでも、「毎年、春に・・・」というフレーズが出てくると、
もしかして「肝」の流れがうまくいってないのかな、と考えるんです。
これは実際に漢方治療でも、
「毎年春に調子が悪くなる」という言葉をヒントにして、
「肝」の調子を整える漢方も一緒に処方されるケースを見ます。
「毎年、春に・・・」で「肝」に対応する治療をプラスする。
私が見てきた中で、特に中医学に詳しい漢方医の先生は
そういうことを自然とされていました。
もちろんそれ以外の要因にも目を通し、総合的に判断していくのですが、
「肝」と「春」って、それだけつながりが深いのです。
ということで私も、カウンセリングやセッションで「毎年春に・・」と言われたら、
「肝」の状態がうまくいっているかを気にします。
ところがです。
案外、自分のストレスの状態に気づいていない場合もあるんですね。
例えば
「毎年春に、不調になるんです」とご相談を受けたとき、
「イライラしたり、ストレスを感じたりしますか?」って尋ねます。
そうすると、「イライラもストレスもない」と言われたりするんですね。
でも、なんかにおうんです。「毎年春に・・・」っていう言葉の裏にある
「肝」の不調が・・・笑
それで、「今、ストレスだと自覚していない部分で、もしかしたらこれがストレスになってるのかなって
普段の生活を疑ってみてください」って言ってみる。
そうすると、
「…そういえば、、、」
ぽろりぽろりと出てきて、実はすごくストレスを感じていたことに気づく。
そういうことってあるんです。
ストレスに気づく事ができないでいると、
例えば一旦は不調がよくなっても、また同じことを繰り返してしまったりします。
なので、「自分の中のストレスに反応できる」というのは
根本から改善していくためには大事なことだったりするんですね。
気づけたら、じゃあ「何か変えられることはないか」と発想の転換ができるからです。
認識できていないストレスの怖さは、それが知らない間に雪だるまみたいになって、
表面上に出てきた時にはもう、大きな問題になっている、というようなこと。
自分の中にたくさんストレスの種があるっていうのは、あんまりいい気持ちではないかもしれません。
でも、一旦それに気づくことができたら、今度はそれに対応する方法を考えられる。
「毎年春に・・・」というフレーズから、
自分が気付いていなかったサインを認識できることがある。
自分の体のこと、自分自身のことを知れるってチャンスなんです。
それは、もっとごきげんになれるチャンス^^
そういうチャンスを、中医学が教えてくれる。
改めて、中医学や薬膳の知恵が、
自分の体の声を聴くきっかけになっていくといいなって思います。
こころとからだと季節はひとつ。
なにかヒントになることがあれば嬉しいです。
STEP5 ふたつの「気」
「気」についてもう少し。
唯物論においては”すべては気の運動により生じる”と考えますが、
人間の生命もまた、この「気」(精気)から成り立つと考えるんですね。
で、このときに大事なことは、
人間の精気が「2種類の精気」によって成り立っているということなんです。
この2種類の精気を、「先天の精」と「後天の精」といいます。
「先天の精」っていうのは、簡単に言えば親から受け継いだもの。
生命力の源にもなりますし、成長や発育、生殖の基盤でもあります。
そしてもうひとつは「後天の精」。
こちらは、自然界の精気と飲食物から得る精気をさします。
私たちは生まれた瞬間から呼吸によって酸素を取り込み、
飲食物から栄養源を取り込んで生命を維持しているんですね。
この2種類の精気、
生まれ持ったものと、環境によって得ていくものの両方で生命活動を続けていけるということ。
そして、この2つの精気をどういう風に補い得ながら過ごしているかというのは
ほんとうに千差万別。
誰一人として、同じ状態ということはないと思います。
同じ両親から生まれた兄弟でも、受け継いだ先天の精がまったく同じであるということはないでしょうし、
同じように先天の精を受け継いでいたとしても、
例えば食べるものでどのように栄養源を取り入れているかは、異なってくるはず。
いくら一緒に暮らしている人でも、ずっと同じものを同じだけ食べ続けることって、不可能な話ですよね。
あるいは、かたやプレッシャーの多い環境で、呼吸が浅い状態が続くと
自然界の精気をしっかり取り込めていない可能性もでてくる。
こうやって考えると、本当に
「人と比べること」がまったく意味をなさないんです。
私たちは知らない間につい、人と比べてしまったりしますよね。
例えば
「あの人は8時間ぐっすり寝て調子がいいらしいから私も8時間寝ないと…」とか
「あの人は毎日4時間睡眠で仕事してるらしいから私も4時間で頑張らないと…」とか。
どれくらいの睡眠時間で気が補えるか、というのもまた人それぞれ。
多少の目安はありますが(例えば、「虚」の症状が強いなら睡眠時間は長めで様子みたり)
それでもしっくりくる量って、人それぞれです。
世の中には、先天の精が充実している人もいて、そういう人をみて羨ましいなぁって思うことももちろんあるのですが、
大事なことは、先天の精に対して、しっかり後天の精を得て補っていくこと。
いくら先天の精が充実していても、後天の精を十分に補えていなければ、あとあとしんどくなってしまいますから。
人と比べることが意味をなさないこと。
生まれ持ったものが、すべてではないこと。
こういう感覚のひとつひとつが、自分に少しの勇気と自信をくれる気がします。
そして、自分の体を愛おしく感じる瞬間でもあるかな、と^^
「今日を楽しく、昨日よりひとつだけ丁寧に。」
それは、世界にたったひとりの、
誰とも違っている私自身のために。
STEP6 「気滞タイプ」にでやすい傾向と対策
p69から「気血水のチェックリスト」を載せています。
気虚・気滞・血虚・お血・津液不足・水滞…
おおまかに分けて6つのタイプについて書いておりますが、「気滞」タイプをみていきましょう。
この「気滞」タイプは、現代の働く女性であれば少なからず当てはまると言われるタイプ。
いや、ストレス社会に身を置く現代人、ほとんどの方が当てはまるのでは…と感じます。
気滞タイプの特徴は、ストレスの影響でイライラしたり怒りっぽくなったり、あるいは気持ちが落ち込んだり。
他のタイプと比べると、「症状に波が出やすい」という特徴もあります。
例えば、下痢と便秘を繰り返してしまうとか、イライラしたと思えば落ち込んだり、
月経前の症状として、精神が不安定になったり…
あんまり「安定しない」感じです。
月経関連で見ていくと、月経中よりも月経前の症状が気になる
(例えば月経前の精神不安、過食や食欲不振、月経前にむくみが気になる、月経前にお通じが悪くなる…etc)とか、
月経前がしんどくて、そのしんどいのは、月経が来てしまえばむしろ楽になるというような雰囲気があれば、
気滞の影響もありそうかなぁ、と考えます。
で、この気滞タイプになりやすい原因というのが、
精神的なストレスや不規則な生活、というのはもちろんですが、
マイナス思考気味の方とか完璧主義の傾向があると、でてきやすいタイプだと言われます。
そして、溜め込みやすい傾向もあります。
「頑張り屋さん」に多いという印象。
そういう方に限って
「頑張っていることに気づいていない」というケースも多いように思います。
気滞のチェックがつく、あるいは、症状に波があって安定しない感じや
月経前の症状が気になる方は、
それらのサインは「頑張りすぎてない?」というメッセージのひとつとして
捉えてみてほしいのです。
気滞タイプの方で、もし、
気づかないうちに頑張ってしまうとか、それが当たり前になってる状態、
自分を追い込んで、体に負荷をかける状態がスタンダードになってしまっているならば
まずは、ブレーキをかける練習といいますか、「力を抜く、楽になる」という状態も
意識してみてほしいですし、
なにより、自分はつい頑張りすぎてしまうんだなって、気づくきっかけに
薬膳の体質診断を使ってほしいな、と思います。
気滞タイプを実感したら、呼吸が浅くならないように注意して、ゆっくり深呼吸。
ゆるめてゆるめて・・・
ジャスミンティーなどの香りのいいお茶やハーブ、香味野菜などを取り入れて、
香りの力でふわっと「気」を巡らせてあげてください。
アロマやお香でもいいと思います。
入浴タイムに香りをプラスしても◎
そういった、自分をリラックスさせてあげる習慣を大事にしたいですね。
習慣が体を変えていきますから^^
STEP7 薬膳を通して磨けるもの
p33~薬膳はもともと「皇帝のための食事だった」と言われている、と
ご紹介しました。
そして今、現代において
薬膳は決して、「皇帝のための食事だった」というだけではなく
今を生きる私たちにとっても、とても役立つ知恵だと思っています。
現代においても日々の生活の中で判断し、選択し、
決断を繰り返して生きるのは私たちも同じです。
そう本にも書いたのですが
この「決断」というのは、自分らしく生きるために
とても大事なファクターだと私自身、心から感じています。
少し、私の話になるのですが
今でこそ、薬膳の講座でたくさんの方とお会いしたり
協力してくださる方のサポートを受けて、薬膳茶やハーブティーなどの監修や制作をしたりと、
少しずつ思い描く方向に進んでいけてるのかな、と感じていますが
最初からそうだったわけでは、もちろんありません。
今に至る過程では
やっぱり、時に勇気のいる
「小さな決断」の繰り返しでした。
そして今感じることは
それぞれの決断を下してこれたのも
薬膳あってのことだったのかな、ということです。
薬膳を通して決断力が磨かれる、というのは一見関係なさそうですがありえる話。
中医学では、決断に関わる臓腑があると考えます。
それが、「胆(たん)」
胆は五臓ではなくて六腑(ろっぷ)のひとつ。
その名のとおり、胆汁がらみの役割もありますが、
胆は「決断をつかさどる」とされています。
(初めて聞いた時、素直に「なんだそりゃ!」と思いました。
だって、決断って、脳がやるんじゃないの?って。)
でも中医学でいうと
「胆」が決断をつかさどる。
「大胆」という言葉もありますね。
意外な役割をつかさどる「胆」。
「胆」は「肝」と表裏の関係、
つまり同じ系統で考えます。
「肝」の不調はまた、「胆」の不調にもつながりかねない。
体の中の調和が崩れると、
どうしてもそういうことが起こってしまうのです。
言い換えると、
五臓六腑がそれぞれしっかりと働いて、
バランスよく補い合って調和がとれているからこそ
いい決断ができる。
いざというときにしっかりと決断ができるように
日々の食事や習慣でからだのバランスをしっかりと整えておく。
これは自分らしく生きることのファーストステップのようにも
感じています。
なにかちょっと迷ってしまうとき、悩んでしまうときほど
自分の食事と生活習慣に目を向ける。
いまひとつ、ごきげんでいられないときほど
「何を選んで食べるか」を考えることに集中する。
薬膳を学んでからは、ちょっと弱ってしまうときこそ
「今、なにを食べるか」みたいに
「今」にフォーカスできるようになってきたように思います。
そのときは、過去への後悔も未来への不安も一旦脇におく。
今、心と体が欲しているものに耳を傾ける。
そういうことが習慣になっていくと
いつもちょっといい風、ふっと追い風が吹くような、
なんだかそんな感じがしているのです。
人生、ここぞというときに、納得のいく決断ができるように。
その決断力は、普段の食事や習慣で
少しは磨ける部分もあると
そう、知ってるだけでも全然違いますよね。
薬膳は、単なる健康法ではなくて、
人生を自分らしく、味わい深いものにする叡智が
詰まっているのかな、と感じる今日この頃です。
心身ともに健やかに
ピッカピカの決断力をもって
毎日を過ごしていけますように。