ごきげん美人さんをつくる薬膳の秘訣---薬膳ってなに?
ごきげん美人さんをつくる薬膳の秘訣
毎日ごきげんに過ごしたいのに、ごきげんな日って案外少ない…。
もしそう感じている方がいっらしゃるならば、ぜひ薬膳の世界を覗いてみてください。
東洋医学(中医学)を基礎とする薬膳や養生の知恵には、日々の心と体に寄り添うさまざまなメソッドが散りばめられています。
読むだけでわかる薬膳レッスンのスタートです。
薬膳ってなに?
薬膳はおばあちゃんの知恵袋
”薬膳”とは、中医学(古代から伝わる中国伝統医学)の理論を基礎とした食事のことですが、
簡単に言うと、”目的のある食事”です。
理論といってもとてもシンプルで、
冷えてるなら温める
熱があるなら冷やす
足りないなら補う
巡りが悪いなら巡らせる…
今自分の体がどういう状態かを見極めて、食べ物の力で体のバランスを取っていきます。
薬膳の考え方が分かると、
”どういうときにどういうものを食べればいいのか”
ということがわかるのです。
薬膳の知恵というのは昔から語り継がれてきたことを体系立てているものなので
いわばおばあちゃんの知恵袋。
長い歴史の中で培われてきたその知恵は心も体も軽やかに過ごせる方法を教えてくれるものだと考えています。
薬膳で自分自身をデザインする
薬膳では食べ物すべてに効能があると考えます。
体の状態や季節の移り変わりに合わせて食材を選びバランスを取りながら組み合わせて献立を立てます。
体のバランスが崩れると、体の不調はもちろんイライラしたり、不安になったり、落ちこんだり…
気持ちの不調も現れやすくなります。
今の自分は、自分の好きな自分ですか?
バランスはとれていますか?
”食べたものが自分を作る”
食べるものを少し工夫するだけで、”好きな自分”をデザインできるはずです。
中医学を基盤とする薬膳と養生
中医学は何千年も昔から伝承されている医学です。
漢方を使う医学としても有名ですが、日々の食事(薬膳)や、生活習慣(養生)にも重きを置いています。
季節によって、あるいは、
自分の体の状態に合わせて食事や運動、そして養生すること。
誰一人として同じではない”自分の体”をケアする、自分だけの方法を導くヒントがたくさん散りばめられています。
”養生”というと、いかにも古くさいと思われるかもしれませんが、
まずは1日1日を”楽しむこと”がその第一歩。
楽しくないと養生ではないし、美味しくないと薬膳ではない、と私は考えています。
そして、もし今日1日が、「楽しくなかった」と感じるなら、それは体からのSOSなのかもしれません。
それくらい人の体と心は繊細なところがあるのです。
1日1日を楽しめる状態かどうか、自分の体に聞いてあげることから養生生活がスタートします。
イライラするのも未病?
「未病」という言葉を聞いたことありますか?
東洋医学ではよく出てくるこの言葉。
未病という言葉も、捉え方はさまざまですが、一番わかりやすいかな、と思うのが
『病気の一歩手前』というイメージ。
病気じゃない、でも健康!とも言えないような感じ。
このままほっておくと、病気になってしまうかもしれないな、というとき。
検査しても異常はないけれど、自分としてはあまり気分がよくない…などなど。
こういうのが未病。
表立っては問題ないけれど、からだのバランスが崩れているようなとき。
そして『未病先防』とは、未病のうちに対策しましょう、治しましょうという考え方です。
病気になる一歩手前で治せるならそれが一番です。
例えばイライラするとか、必要以上にネガティブになったり不安になったりするのも
からだのバランスが崩れているサインかもしれません。
そう考えると、からだからのSOSって案外しょっちゅう聴こえてくるものなんですよね。
自分からのサインを見逃さないようにしたいですね。
実は、「徹夜でバリバリ仕事して、休みの日も遊びに行ってしまうのはある意味で未病!」とおっしゃる東洋医学の先生もいらっしゃるほど。
まずはゆるりと、自分のからだに耳を傾ける時間を持つ習慣をつけていきましょう。