食べる時に気をつけたい絶対的な大前提---「脾」にまつわる大事なお話

薬膳を日常に取り入れてみよう、と考えた時、
ぜひ最初に意識してみてほしいことがあります。

これらは、薬膳家としては絶対的な大前提。
意識するまでもなく、コモンセンスとして押さえておきたいポイントです。

食べるものへの意識の前に、徹底したい「食べ方」

綺麗になりたい、あるいは健康でいたい、と思ったときにまず気になるのが普段の食生活かもしれません。

なんせネットで調べたら、こういう食べ物がいいとかこれはカットした方がいいとか、
情報は無限に、ときには無遠慮に入ってくるもの。

もちろん、体質に適した食材ってあります。その体質に合った、効果的な取り入れ方も。

だけどそれらすべてを台無しにする食べ方があります。

それは「早食い」

「何をどれくらい食べたらいいか」と考えるよりまず大事なことは

「よく噛んで食べること」です。

ごきげんに美しくなるために、とにかくまず大事にしたいのが、
薬膳の基本である五臓のうちの「脾(ひ)」。

脾は消化吸収を主に担っていますが、リフトアップに関わる臓とも言われます。

お世話になった薬膳の先生が、脾をちゃんといたわってあげないと「顔の肉が下がって、胸が下がって、おしりが下がって、運気も下がる!」とおっしゃっていたその言葉が、私の健康と美意識の基盤にもなっています。

よく噛むと、唾液腺から唾液がたくさん出る。唾液には消化酵素が含まれる。しっかりそこで消化を進めることができます。

噛まずに飲むということは、「消化」という宿題を後回しにして、最後一気に負担をかけることにもなります。

その負担こそが、「顔の肉が下がって、胸が下がって、おしりが下がって、運気も下がる!」の要因のひとつだと捉えています。

なにを食べちゃったとか、どれくらい食べてしまったかをひとつひとつ後悔する前に、

”きちんと噛んで食べていたか”をまず振り返りたいものです。

逆にいうと、どんなものでもおいしくよく噛んで食べてさえいればまずは合格!^^

よく噛んで美味しく食べている人は美しい。

そのイメージをしっかり持つことが大事ですね。

イメージを持つことは無料でできること。

お金をかけずに即席でごきげん美人さんになるための必須ポイントです。

無理に温めなくていい、ただ冷やさないこと

「冷え」の対策。これもやはり薬膳家としては欠かせないポイントです。

「体を温めましょう!生姜やシナモンは体を温めてくれます!・・・」

それも確かにそうなんだけど、
その前に意識しないといけないことは「温める」よりも「冷やさない」習慣を徹底すること。

これも先ほど出てきた「脾」に関わることです。

薬膳の世界には「脾は暖を好む」という言葉があります。

その言葉通り「脾」は冷えると、うまく機能できなくなってしまいます。

うまく機能できない、ということは・・・

先ほども書いた、「顔の肉が下がって、胸が下がって、おしりが下がって、運気も下がる」に一直線!?

冷やさない習慣を心がけるためには、気づかないうちにやっている、体を冷やす習慣を捨てていくこと。

例えば

・フローリング(床暖房なし)の上を裸足で歩く。
・ローライズのボトムスばかりを履いている。
・冷たい飲み物「しか」とらない。
・お風呂よりシャワー
・足首を出すファッションを毎日続けている ・・・

案外、普通だと思っているものの中に冷やし習慣が隠れていることがあるんです。

例えば、冷えてそうだな、と思う人には
お腹がすっぽり入る腹巻を使ってみたら〜?と提案するんですけど、
それを使った人は「もう手放せません!今まで冷えてたんですね…」と報告してくれたりします。

そういう人だって、今まで決してへそだしファッションをしていたわけではないんですよ。
普通に冷やしてない、と思ってる。

でも、お腹・子宮まわりは2〜3重くらいにしてあげるとしっくりくる、という人も中にはいると思います。

冷たい椅子に座っただけで、その温度が響くことだってあるのだから。

体の冷えはもちろんよろしくないのですが、特に「おへそ」と「足首」は
冷えていいことなんてひとつもない、と薬膳の先生に教えてもらいました。

まずはそこを押さえることから。

まだまだ気づいていない冷え習慣ってあると思います。

もちろん私も見落としてるポイントがあるでしょうね。習慣は無意識ですから。

それをひとつひとつ紐解いて拾っていくのは、ちょっと面白い。

それに、これもさほどお金や労力を必要をしません。ジムに入会する前にできることのひとつ。

そしてそれができてきて初めて、
必要ならばより強く、温めていく方法を取り入れる、というステージに入っていけるといいかなと思います。

今日はここまでです。

ではまた。

ごきげんな日々を過ごせますよう、今日もぼちぼち!


薬膳はじめの第一歩にぜひ。

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